Munechika Lab.

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研究内容紹介

臨床統計に関する研究

臨床化学検査とは,健康および疾患時の動態を化学的に解明するため,血液に代表される人間の体液中の化学成分を測定し分析することです.ここで測定される値には,無視できない誤差が付随するため,試料濃度の真値を知ることができないという特徴があり,測定の精度管理が重要な課題となっています. このために外部精度管理調査と呼ばれる調査が行われており,この調査に関する様々な問題について研究を行っています.

また,病態判別に関する研究にも取り組んでいます.測定した値を用いて病態判別を実施する際には,体位や性ホルモンなどの影響が交絡して正しい判別ができなくなる場合があります.さらに,検査値が時系列データとなっているため,時系列分析も考慮しなくてはなりません.これらの課題を解決するため,本研究室では,検査値の分析方法や様々な影響の把握に関する研究に取り組んでいます.

【関連文献】
[1] 石井成,棟近雅彦(2001):“探索的データ解析を用いた基準範囲の設定”,臨床化学,30,[1],49-57
[2] 石井成,棟近雅彦(2003):“臨床化学検査の外部精度管理調査に用いる試料の性状評価法”,品質,33,[1],118-127
[3] 石井成,棟近雅彦(2004):“臨床化学検査の外部精度管理調査における変質試料の検出”,臨床化学,34,[2],189-197