医療における地域災害レジリエンスマネジメントシステムモデルの開発


研究の方針

災害時における安全

 地震などの自然災害が発生したとしても、様々な事業の継続性を確保し、安全・安心な社会を形成するためには、社会インフラとして重要な医療の地域レジリエンスを高める施策を講じておくことが不可欠です。
本プロジェクトでは、医療の地域レジリエンスを高めるために、基幹災害拠点病院である川口市立医療センターと関連組織から形成するADRMS-H(※用語解説参照)を構築することを通じて、以下のことを達成します。

    課題(1) ADRMS-Hモデルの構築・課題
    課題(2) ADRMS- Hを継続的に評価し地域レジリエンスを改善していくための評価モデルの開発

 本プロジェクトで開発する地域レジリエンスの定義・考え方、レジリエンス評価モデル、ADRMS-Hモデルは、いずれも従来研究にはない新規性の高いものです。この研究プロジェクトでは「ADRMS-Hというマネジメントシステムで、 地域レジリエンスを高めることができるか」という仮説を検証していきます。

図1:地域初動災害医療で必要となる機能
(出典:早稲田大学創造理工学部経営システム工学科・創造理工学研究科経営デザイン専攻 棟近研究室)


研究の組織化へ

 研究の体制としては最上位にADRMS-H 研究会を設置します。この研究会は、研究者、実施者、研究協力者等から構成されます。全体会を4ヶ月に1回程度、ワーキングを2ヶ月に1回程度の頻度で実施します。 ここではADRMS-H のモデル開発および導入・推進上の課題の検討、進捗状況の報告 、必要な教育等を行います。
 この研究会での議論を受けて、各実施者、協力者は議論の結果を持ち帰ってADRMS-H の導入・推進を継続していきます。研究者は、必要に応じて実施組織を訪問し、活動状況の調査、必要なデータの採取、実施者・協力者との議論、現場で必要な教育等を行っていきます。研究組織は、統括グループ、ADRMS-Hモデル開発グループ、評価モデル開発グループの3グループで構成します。グループリーダーは、2週間に1回の研究会議で、研究の進捗状況、今後の課題等を確認します。この研究会議が統括機能を持ちます。
 このように研究の体制として実施組織での導入・推進、研究会での議論、研究者の所属する大学での研究と統括会議での議論という3種類の方法で研究を進めていきます。

図2:研究の体制
(出典:早稲田大学創造理工学部経営システム工学科・創造理工学研究科経営デザイン専攻 棟近研究室)


用語解説

    ADRMS-H(Area Disaster Resilience Management System for Healthcare):

    医療における地域災害レジリエンスマネジメントシステム。
    このサイトでは、以下誤解のない場合にはADRMS-Hと呼ぶ。


研究開発実施報告

 平成26年度「医療における地域災害レジリエンスマネジメントシステムモデルの開発」研究開発プロジェクト年次報告書を公開しました.詳しくはコチラ (2016/05/25)

代表者・連絡先

〒169-8555 東京都新宿区大久保3-4-1
早稲田大学 創造理工学部 51-14-12 棟近研究室
munechika[at]waseda.jp
※ [at]を@に変えてください。







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